スベルバンク、ロシアの規制取引所で初年度460億ドル規模の仮想通貨取引を予測
新規制施行後、取引量の約2割が規制市場へ移行か
ロシア最大の銀行スベルバンク(SberBank)は、2026年9月1日(火曜日)、新たな仮想通貨規制が施行された後の最初の12カ月間で、国内の規制対象取引所における仮想通貨取引額が3兆5,000億~4兆ルーブル(6.45兆円~7.38兆円)に達すると予測している。
同行は、既存の仮想通貨取引の大半が当面は規制対象外の取引サービスなどを通じて続くとみており、初年度に規制対象取引所へ移るのは全体の約20%にとどまると見積もっている。
2029年には約7兆5,000億ルーブルまで拡大予想
スベルバンクのアナトリー・ポポフ(Anatoly Popov)副会長によると、ロシア財務省のデータでは、2月時点の国内仮想通貨取引額は1日あたり約500億ルーブル(約922.6億円)、年間では約18兆ルーブル(約33.2兆円)に達していた。
同行の投資調査部門SberCIB Investment Researchは、このうち合法化後の初年度に規制対象取引所へ移行する取引量を約20%と想定し、年間3兆5,000億~4兆ルーブル(約6.45兆円~7.38兆円)になると推定している。
SberCIBは、その後も取引額が増加し、2028年までに4兆7,500億~5兆2,500億ルーブル(約8.7兆円~9.7兆円)、2029年には約7兆5,000億ルーブル(約13.8兆円)に達する可能性があるとみている。
ポポフ氏は、多くの取引が引き続き取引所を経由せずに行われるほか、市場参加者には2027年7月1日までライセンス取得の猶予があることから、市場は今後1年間で完全には成熟しないとの見方を示した。
スベルバンクは担保融資やウォレット事業も拡大へ
ロシアでは、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が8月4日に署名した新たなデジタル資産規制の主要条項が9月1日に発効した。
新制度では、非適格投資家も所定の審査を通過すれば、規制対象の仲介業者を通じて年間30万ルーブル(約55万円)まで承認された仮想通貨を購入できる。一方、適格投資家には投資額の上限が設けられていない。
ロシア中央銀行(Central Bank of Russia)は、規制市場で公開取引を認める可能性のある仮想通貨のリスト案に、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、テザー(Tether/USDT)を含めている。
スベルバンクも新制度に対応し、ビットコインに加え、中央銀行が一般流通を認めた場合にはイーサリアムやUSDTを担保とした融資を提供する計画だ。さらに、SberおよびSber Investmentsアプリへの仮想通貨ウォレット統合や、デジタル資産の保管インフラ整備も進めている。
今回示された約460億ドルという数字は、ロシア全体の仮想通貨市場規模ではなく、新制度施行後の初年度に規制対象取引所へ移行すると見込まれる取引量を示したものだ。スベルバンクは、この規制市場での取引量が今後さらに増加するとみている。
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