数千億の資金が株式市場に再び流入し、平和へ の期待が企業の実質的な収益試練を覆い隠している
- 世界の株式ファンドは4月15日までの週で4週連続となる資金純流入を記録し、規模は312億6,000万ドルに達し、3月25日以降で最大の週間申込み額となりました。企業の好調な決算と、イランの戦闘が予想より早く解決するかもしれないという楽観的なムードがリスク志向を後押ししています。
- Brent原油は今週も1バレルあたり100ドル未満で推移し、インフレへの懸念を大きく和らげました。米国とイランの週末の潜在的な接触は、中東の紛争収束が近いという強いサインと市場は解釈しました。米国株式ファンドは1週間で212億5,000万ドルの資金流入、ヨーロッパファンドにも93億8,000万ドルの純申込みがあり、アジアファンドは20億6,000万ドルの資金流出となりました。
- 業界毎の資金フローは構造的な好みを際立たせています。テクノロジー分野は54億6,000万ドルの純流入でトップとなり、工業および金属鉱業もそれぞれ13億7,000万ドルと6億3,300万ドルを集めました。市場は、平和による恩恵が解放された後の設備投資サイクルの再開やサプライチェーンの修復に賭けています。
- 安全資産は大幅なリプライシングに直面しています。マネーマーケットファンドは1週間で1,732億4,000万ドルが純流出し、2018年9月以来最大の資金流出となりました。短期債券ファンドでも70億8,000万ドルの純流出があり、前週までの流入状況を完全に逆転させました。金などの貴金属商品ファンドは3週連続で資金流入が続き、約8億2,200万ドルの純流入となりました。
- 資金移動のルートマップは深層的な不安を浮き彫りにしています。ハイイールド債とユーロ建て債券はそれぞれ36億4,000万ドルおよび11億5,000万ドルの純申込みがあり、新興市場の株式・債券ファンドにも2週連続で資金が流入しています。現状の投資熱は停戦への期待に支えられており、もし週末の外交交渉で大きな進展がなければ、リスク資産のエクスポージャーには集中調整圧力がかかるでしょう。
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